質問1 |
雨が降ったときの重馬場と荒れた馬場とはどう違うのでしょうか?またその馬場の適正はどう見分ければいいのでしょうか? |
答え |
非常に奥が深く、また難しい質問です。まず重馬場とは、雨を含んで地面がやわらかくなっており、ひどい場合には地面に水が浮いている状態を指します。一方で荒れ馬場とは、芝が綺麗に生え揃っておらず、その下にしかれている砂の部分が露出したりしている状態のことです。一般に重馬場は水で滑りにくい、爪が小さい馬が有利と言われていますが、現実にそれを見極めるのは難しいことです。連対率の高くなる逃げ馬を狙ってみてはどうでしょうか?次に荒れ馬場ですが、この状態のときにはダート向きのパワー型が活躍する傾向にあります。重馬場も荒れ馬場も共に波乱になることが多く、馬券の勝負は手控えて小額投資で穴を狙うのが良いかと思います。あくまで私個人の楽しみ方ですが・・・。 |
質問2 |
最も強い馬は?という質問で昔の馬を挙げる人がいますが、時計を見ると最近の馬のほうが強いように感じます。昔は芝がやわらかいから時計が出なかったとか聞きますが、それを踏まえてどの馬が強いですか? |
答え |
今の馬が強いか?それとも昔の馬が強いのか?これは回答の出ない永遠のテーマかもしれませんね。何しろ実際に戦わせることができないのですから。質問の中に今の競馬のほうが時計が速いとありましたが、確かに昔のほうが、芝がやわらかく時計が出にくかったのは事実です。また、昔は中央競馬がレベル的に公営競馬の二軍だったことも原因のひとつでしょう。実際にレベルが低下してしまった南関東公営に目を向けると、10年以上も前のレコードがいまだに破られずに残っています。それでは最強馬はどの馬か?ダートに関して言えば、今のどの馬もハイセイコーにはかなわないでしょう。ダービーの時点での強さを競わせたらナリタブライアンが最強馬だと思います。しかし、正直なところ他の条件での最強馬は難しくて挙げられません。明確な答えが出るものでない以上、個々人の心の中で最強馬を持っていればいいのではないでしょうか。そんなロマンこそ競馬の魅力なのですから。 |
質問3 |
僕が始めて興味を持って競馬を見たのはセイウンスカイの勝った菊花賞で、それからというもの追い込みが決まったレースもたくさん見ているのに、どうしても競馬は先行有利!と頭にあります。実際のところはどうなんでしょうか? |
答え |
なかなか難しい質問をいただきました。私個人はこの質問者のご意見に賛成で、競馬は「先行有利」と考えております。もちろん先行決着、差し決着とあるのですが、どちらの場合も競馬を作っているのは先行馬です。完全に力の抜けた差し馬がいれば別ですが、先手争いをするなどがあって、前の組が失速したときに後ろの組が浮上する、これが一般的な差し決着のパターンです。ペースやレース展開を読む際には、まず先行馬がどういう動きをするのかに注目するのが良いでしょう。「逃げ馬好きな人」と「差し馬好きな人」、この両者を比べると前者に馬券上手が多い傾向にあると感じますが、これは偶然ではないでしょう。ちなみに私が競馬の魅力に取り付かれ、競馬の世界で生きていくことを決心するきっかけを作ってくれた馬は「アドバンスモア」です。今も元気でいてくれるといいのですが。 |
質問4 |
よく桜花賞は外枠の馬が不利だと言われますが、他にもこのように有利不利のある場合があるのでしょうか? |
答え |
お答えします。まず、日本の競馬場は基本的に小回りコースであることを確認してください。例えば右回りの競馬場でスタートしてすぐに右に曲がるような状況だったとしたら、外から発馬する馬が不利になるのは当然です。桜花賞の行われる阪神芝1600は、まさにこのようなコースになっているのです。他にも秋の天皇賞が行われる府中芝2000、また中山芝1600などが外枠不利のコースとして挙げられます。逆に外枠が有利な場合もあり、その良い例が、中山ダート1200です。このコースはスタートしてしばらく芝コースを横切るようになっており、加速がつきやすい意味で特に先行タイプに利が大きく、馬券的な狙い目となるので注目してみてください。 |
質問5 |
馬は競馬をしているとき以外はどこにいるんですか?競馬場に厩舎はないようなのですが。 |
答え |
まず中央競馬に関してですが、馬はトレーニングセンターという所にいます。関東では美浦に、関西では栗東にあり、それぞれ美浦トレセン、栗東トレセンと呼ばれています。ここに厩舎があり、調教師が住み、ジョッキーも住み、と巨大な競馬調教センターが築かれているのです。馬は日々、トレセンで調教され、競馬に出走する日になると競馬場に輸送されることになります。以上は中央競馬でのケースですが、地方競馬になると、それとは異なり競馬場のすぐ脇に厩舎がある場合が多く見られます。南関東4場を例に挙げると、船橋と川崎は競馬場に厩舎が併設されており、浦和競馬は野田に厩舎があります。また大井競馬はほとんどの厩舎が競馬場に隣接した場所にありますが、一部だけ、千葉県の小林に厩舎があります。馬には輸送に強いタイプと弱いタイプがいて、予想的中にかかわってくる部分なので、覚えておくと良いと思います。 |