質問26 |
テイエムオペラオーって本当に強いんですか?タイムを見るとスペシャルウイークとグラスワンダーの方がいいと思うし、どうなんでしょう? |
答え |
よくこのような意見を聞きますね。しかし、私個人はなぜオペラオーの力を素直に認めることができない人がいるのか不思議で仕方ありません。オペラオーは3歳時の有馬記念でグラス、スペシャルと対戦し、ハナ+クビの3着に駆けています。この1戦だけを見て力の優劣は計れませんが、後のパワーアップを考えればオペラオーの方が強いという考えにいたるのが自然ではないかと思うのですが・・・。GI6連勝というのは本当に偉大です。またタイムに関しても、馬場差等を考慮に入れると、ご質問にあったような差があるとは感じません。私は特にオペラオーの大ファンというわけではありませんが、懸命に走って大記録を打ち立てながらも、それを認めてもらえない部分があるオペラオーがかわいそうなので、この場でかばってみました。 |
質問27 |
競馬のオッズはどんな計算で決められるのですか?また初めのオッズは誰が決めているのですか? |
答え |
オッズに関しては、かなり多くの質問をいただいています。まずオッズの計算方法ですが、複雑な式があってここでは説明しきれません。一般に言われる「控除率25%」というのは正確な表現ではなく、平均して約25%というのが正解です。18%〜26.2%の間で推移しますが、実は的中数が多いとき(配当が低いとき)ほど控除率が低くなり、的中数が少ないとき(配当が高いとき)ほど控除率が高くなります。また、二つめのご質問ですが、オッズは客の買った馬券から計算されるもので、誰かが意思を持って決めることはありません。たとえば、1番目に馬券を買った人が最終的に万馬券となる目を1票買ったとしたら、その時点でその目が1番人気となり、オッズ表示も100円となります。余談ですが、もし誰も購入していない目で決まったら、馬券を買った人全員に70%の特別払戻が行われることになっています。 |
質問28 |
2走目のポカというのは、馬のポカでなく馬の状態を把握できないスタッフのミスであると思うのですが、いかがでしょう? |
答え |
2走目のポカには、馬のポカと人のミスの2つがあります。馬のポカとは久々に激しい実戦を経験した影響か、叩き2戦目で気が抜けたような走りになってしまうことを指します。これは事前に予測することは不可能ですね。一方の人為的ミスですが、こちらは予想段階である程度の予測を立てることができます。人の起こす2走目のポカとは、2走目のポカを気にしすぎるあまりに攻めを軽くしすぎてしまうことから起きることが多いですね。それは調教を入念にチェックしたり、調教師などのコメントをチェックすることで分かります。特に久々を叩いて中1週で出走してきた時は思わぬ結果になることが多いですね。中2週から3週の間隔をとって疲れを取り、なお且つしっかりと追い切っている。これが最も高い確率で叩いた上積みを乗せてくるパターンです。他のパターンの場合は、調教欄や調教師のコメントをよく見て、何か気になる点があったら結果が出ない可能性があると疑ってかかった方がよいかも知れません。 |
質問29 |
僕は競馬を始めて3年になりますが、成績は最初の半年くらいが一番良かったように思います。自分なりの解釈としては、詳しくなるあまりに、小さなことにこだわりすぎて大きな事を見逃してしまうからと思うのですが、どうでしょう? |
答え |
おっしゃる通りで、競馬というのは知識を積み重ねていくに連れて難しくなるものです。最初のうちは近走の成績や時計など少ないファクターを材料に結論を出していたと思いますが、だんだんと騎手・血統・コース・状態など、分析する材料が増えて迷路に迷い込んでしまうのです。よくGIレースなどで、普段は競馬に参加しない人が実績どおりの馬券を買って的中させますね。例えば今年の安田記念のブラックホークですが、折り合いがどうだ、距離がどうだ、状態がどうだと考えていると、手を出せなくなってしまいます。それでもGIを勝っている馬がこんなに人気がないのかと素直に考えた人は、あの馬券を的中させることもできたでしょう(2着が抜ける可能性が高いのですが・・・)。
しかし、だからといって深い知識を身につける必要がないわけではありません。浅い知識でもある程度の結果を残すことは可能でしょうが、その中でどれが重要度が高いかを見極めることができたときに初めて、競馬で確実にプラスを出していくことができるのです。 |
質問30 |
強い競馬とは、どんなレース内容でしょうか?タイムが速い、不利があったのに勝ってしまったなどがあると思いますが、どうでしょう。あと、レースを見るポイントも教えてください。 |
答え |
私の競馬人生の中で最も”強い”と思ったレースは、平成3年の桜花賞を制したシスタートウショウのそれです。超ハイペースの好位を持ったまま進み、4コーナー前から進出して先行馬を潰し、直線も脚色は鈍ることなく後続を圧倒しました。やや重で1分33秒8の時計も素晴らしいですし、ものすごい衝撃を受けたのを覚えています。同じようなレースだったのが、平成6年の皐月賞のナリタブライアンですね。私はこの2つのパターンのような競馬が”最も強い競馬”であると思います。レースを見るポイントとなると多すぎて説明しきれないのですが、一つだけ挙げてみます。上の2つのレースを参考に、勝負どころの4コーナーでの手ごたえに注目してみてください。この地点はほぼ全馬が加速に入るところです。ここで手ごたえ良く上がっていく馬は相当な脚力を持っていることになります。もし、ハイペースのレースでそんな競馬をして直線でバテてしまった馬がいたら、次走で絶好の狙い目となるので、覚えておいて損はないでしょう。 |